今回は、少しマニアックなお話です。タイトルを見てもおわかりのように、かなりレアでニッチな情報となっております。
ただ、AUKEY の商品情報や他に応用できる部分も多々ありますので、参考までに読んでいただければ幸いです。
※こちらの記事を少しリテイクして下記記事に書き起こしてみました。USB-PDの注意点などを追加していますので参考にどうぞ。
Dell Latitude 7390 のACアダプタ
会社支給のモバイルパソコン「Dell Latitude 7390」の純正のACアダプタは、以前の「バッグの中身」でも少しお見せしましたが、こんな感じです。
モバイルパソコン用なので一般のACアダプタよりはコンパクトで軽い方ですが、ケーブルがセパレートで長い上に、AC電源側が「さすが海外メーカー」と思わず声が漏れそうになる太さなので、持ち運びするたびに束ねるのが非常に面倒さを感じます。
シンプルでミニマルな人間を標榜する者としては、なんとかできないものかと思案します。可能であれば、純正のACアダプタは会社に置きっぱなしで、自宅と外出時の電源はコンパクトなものにしたい。
そこでいろいろと調べたところ、どうやら「Dell Latitude 7390」は USB Type C 経由での給電が可能のようなので、試してみようということになりました。
AUKEY 65W PD Wall Charger を購入
「Dell Latitude 7390」は電源が65Wタイプなので、それに該当する充電器をいくつかピックアップ。最終的に購入したのはこちら。
AUKEY の65W対応 USB Power Delivery 充電器です。決め手は、候補の中でこれが一番軽くてコンパクトだったため。やっぱり軽さは正義です。
ただ、USB-A / USB-Cの2ポート仕様は、今は取り扱いがないので下記にはUSB-Cが2ポートあるタイプを案内しておきます。
一応、製品仕様をこちらに記載しておきます。
型番 | PA-B3 |
テクノロジー | Power Delivery 3.0、GaN素材、Dynamic Detect |
入力 | AC 100-240V 50/60Hz 1.5A |
USB-C 出力 | (Power Delivery3.0) DC 5V 3A, 9V 3A, 12V 3A, 15V 3A, 20V 3.25A |
USB 出力 | DC 5V 2.4A |
最大出力 | 65W |
寸法 | 52 x 52 x 30mm |
重量 | 102g |
USB ポートは Type A と Type C の2口。2台同時接続の場合、それぞれに最適化されて電力供給されるようなので、65Wの恩恵を受けつつパソコンに給電する場合は1台接続に限定した方が良さそうです。
プラグは折りたたみ可能なので、持ち運びがしやすいです。
また、直接の比較写真はありませんが、純正のACアダプタよりかなり小型になります。
NIMASO USB Type-C to C ケーブル 1m
充電器だけではもちろん充電することはできません。充電器とパソコンを繋ぐケーブルも必要です。
最初は iPad Pro 用のケーブルを転用しようかと思いましたが、意外とケーブルは重要な要素になるので、今回はケーブルも新しく購入しました。
購入したのは NIMASO の USB ケーブルです。両端ともに Type C(Gen2)で、100W / 5A急速充電、USB3.1、 Power Delivery 対応です。
こちらの商品、USB Type C 対応のディスプレイと接続すれば、4K / 60Hz で映像出力が可能とのこと。長さは1mをチョイスしています。
それにしても、今までいくつもの USB ケーブルを購入してきましたが「箱入り」だったのはこれが初めてです。
最大100W、5Aの高出力にも対応した安全設計のためか、一般的なモバイル用のケーブルより少し太く、硬めです。ただ、パソコンのケーブルよりはいくぶん細く、それなりにしなやかなので問題ありません。
なお差込口のコネクタが若干きつめになっていますので、抜き差しする場合少し力が必要です。
本当に給電されるのか?
最初に「いろいろ調べた」と書きましたが、実は Dell の公式サイトでは明確な記載が無く「Type-C USB 3.1 Gen 1 DisplayPort」と書いてあるのみ。
同じ「Dell Latitude 7390」でも「Dell Latitude 7390 2 in 1」はType C アダプタが使えるようですが、クラムシェルタイプは記載されていません。
そんな状態の中「理論上いけそうだ」と判断して、商品を購入したので本当に給電できるかは実践するまでわからず。
というわけでやってみた結果がこちら。
おお!きちんと充電されているではありませんか?!思わずスキップしたくなりました。しばらく充電を続けてみましたが、AUKEY の本体が熱くなることもなく、とくに問題はなさそうです。
純正と、こちらの方法での充電スピードの違いは正直わかりませんが、少なくともパソコンを使用しながら給電してもきちんとバッテリーに充電されているので、「消費電力 > 供給電力」ということはなさそうです。
他の機器でも充電できる?
今回購入した AUKEY のPD充電器で、他のデバイスは充電できるのか?
結果、当たり前といえば当たり前ですが、「iPad Pro」「iPhone 7」「iPhone 12」など差してみても問題なく充電できました。これくらいのデバイスであれば2台同時充電でも問題ありません。
ただ、普段使っているモバイル用のケーブルより太くてコネクタ部分がきついので、抜き差しする時に注意が必要です。
なお、今回は「Dell Latitude 7390」のACアダプタについての検証記事となっていますが、おそらく他のモデルでも、電力ワット数と USB Type C 給電対応であれば、応用できる可能性は高いです。
ただし、お試しの場合はあくまでも自己責任で、よく調べてからトライしてみてください。当ブログは本件に関する一切の責任を負いません。
単純に予備が欲しい方は、純正品の方が安全です。その方が安いですし。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
検証の結果、会社支給のパソコンのACアダプタを、USB PD 充電器で代用できるようなりました。これで荷物もスッキリ軽く、ミニマルになります。また外出時の電源確保も純正のアダプタをゴソゴソ出す必要が無く、スマホなみに「充電器」+「ケーブル」で済むので助かります。
ちょっと変わった検証と商品紹介になりましたが、これが何かのお役に立てば幸いです。
ルルルのひとこと:今後パソコンは USB Type C での給電を標準化して欲しいですね
なおAnker製で複数台充電したいなら、こちらが3ポートがおすすめです。
Annkerで単独ポートでもいいからコンパクトタイプと割り切るならこちら。ただしプラグは折りたためない構造です。