今回は「楽天モバイル」回線を、iPhone 12 で1ヶ月程度使用してみた感想をご紹介いたします。
なお、利用エリアや利用環境などによって、必ずしも本記事と同様の結果を得られない可能性がありますので、あくまでも個々の参考としてお読みください。
iPhone と通信会社
まずは、現在(2021年5月現在)のモバイル環境をご紹介しておきます。
- 使用している機種:Apple iPhone 12
- メインで契約している通信会社:UQモバイル(nano SIM)
- サブで契約している通信会社:楽天モバイル(eSIM)
楽天モバイルについては、「1年間無料キャンペーン」が終わる直前の2021年3月後半に、ギリギリ滑り込みで申し込み契約しました。
デュアルSIM運用ですが、今回の検証のために2021年4月の1ヶ月間は「UQモバイル」を一切使用せず、「楽天モバイル」のみで運用しています。
なお、iPhone を利用して、楽天モバイルの eSIM 契約をする方法については、「iPhone で楽天モバイルを契約してみました / Rakuten mobile」を参照してください。
楽天モバイルの利用状況
この1ヶ月間の主な利用状況はこんな感じです。
- ネットサーフィン
- オンラインミーティング
- トリマ(移動ログ+ポイ活)
- フィットネス(ジョギングログ)
- スピードテスト
- ブログ作成(テザリング)
- 写真加工
4月は、全体で7.74GBデータを利用しました。その内1.48GBはパートナー回線で、これはおそらく電車移動時のデータ利用と考えられます。
普段はこれほど利用しない(おおむね6GB未満)のですが、今回はオンラインミーティングが数回あったり、外出先で iPad Pro とテザリングしてブログを書くために写真をアップしたりで、意外とデータを消費しました。
楽天モバイルの繋がりやすさは?
場所による繋がりやすさ
生活圏内が関東なので、そこでの体験報告となります。
1ヶ月間検証してみて、日常的な移動の範囲内(会社への通勤、ジョギング、週末の車を使っての買物など)では、ほぼ「楽天モバイル」回線を掴んでいました。アクセスが鈍かったり、繋がらなかったという場面は下記のとおり。
- 某駅の改札の一番端で待っている時
- 地下鉄内での駅と駅の間(一部区間)
正直、これ以外では接続できずに固まる場面は、ほとんどありませんでした。
時間帯による繋がりやすさ
一般的に混雑する時間帯といわれる、平日の9:00、12:00、18:00台にも何度かネットワークテストをしてみましたが、まったく問題はありませんでした。
どの時間帯でも常に繋がりますし、速度も昼休憩の時間帯12:00前後でも60Mbps以上、18:00頃でも30Mbps程度は普通に出ています。
休日に至っては、どの時間帯でも混雑しているということはありませんでした。
パートナー回線
「楽天モバイル」は、自社回線に繋がらない場合は自動的にパートナー(au)回線に繋がる仕組みになっています。そのため、基本的にはどの場所であってもネットワークに繋がりやすい環境といえます。
ただし「パートナー回線」のローミングサービスは、順次提供が終了していきます。そうなると今まで繋がっていた場所でも、繋がらない・繋がりにくくなる場面が増える可能性があります。
念のため、提供エリア・終了時期について「KDDIの公式サイト」をチェックしておきましょう!
楽天モバイルの速度は?
実際、「楽天モバイル」回線の通信速度はどれくらいかといいますと、おおむね下記のとおりです。
この1ヶ月間ランダムで計測しました。
平均で下り51.6Mbps / 上り31.7Mbpsでした。
なお最も速い時では、下り117Mbps / 上り54.4Mbpsを記録した日もあります。
正直「楽天モバイル」回線に繋がっている場合、ストレス無く速度もかなり出るので、総じて満足しています。
この環境が、デフォルトなのか、はたまたまだ利用者が少ないからなのかは不明ですので、今後も継続的に注視していく必要はあります。
iPhone で運用する場合の注意点
以前は、iPhone で「楽天モバイル」を利用する際の大きな注意点として、パートナー回線から楽天回線への自動回線切替が出来ないという仕様がありました。
ですが、こちら2021年4月27日以降順次対応されていますので、対象のiPhone を持っている方はすぐにチェックしておきましょう。
各種条件は下記のとおりです。
- iPhone 6s 以降の機種
- iPhone の iOS が14.4以上
- 楽天回線のキャリア設定が、バージョン45.1または46.1
なお、これは iPhone に限りませんが、パートナー回線接続の注意点として、パートナー回線における利用可能なデータは上限が5GBに設定されています。
パートナー回線に繋がったまま利用していると、あっという間に上限まで使い切ってしまうので注意が必要です。
iPhone の「楽天モバイル」アプリのホーム画面では下記の囲みの部分で確認ができます。
詳細を見たい方は「利用状況」画面を見ると、実際にどれくらいデータを使用しているのかがわかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事を書いている最中に「楽天モバイル」が iPhone の発売とiPhone でもすべての機能が利用できるようにアップデートしましたので、正直デメリットがほぼなくなってしまいました。
そのため、結果として2021年5月現在の感想としては、繋がりやすさ、通信速度ともにとても満足のいく内容となっています。
今後はおそらく、利用者増加にともない回線も混雑していくことが予想されます。
エリア(広域・屋内・地下など)のカバー率の改善とともに、既存の3大キャリアとは別の第4のキャリアとしての、前例にとらわれないサービスに期待します。
ルルルのひとこと:電話はほぼしないので通話のことは触れていませんが、気になる人がいれば検証してみます