今回はiPad mini 6(第6世代)を約1年間実際に使ってきて感じたメリット・デメリットをレビューしていきます。
数あるiPadの種類の中から、あえてminiを選択する理由はどこにあるのか?!
これまでに無印、Air、Proなど利用してきた筆者。プロのレビュワーではなく、いちユーザーだからからこそいえる正直な意見をご紹介します。
iPad mini 6が気になるという方、また欲しいけど悩んでいるという方の参考になれば幸いです。
それではみていきましょう。
シンプリストが選んだiPad mini 6のモデル
まずは筆者が選んだモデルを簡単にご紹介。
- モデル:iPad mini 第6世代(2021)
- ストレージ:64GB
- 通信:Wi-Fi
- カラー:スペースグレイ
シンプリスト・ミニマリストは、スペックも基本的にシンプル&ミニマル。
ストレージ容量
ストレージが64GBというとたいていの人は少ないととらえるようです。
筆者の場合、これまでいくつもiPadを利用してきましたが、正直最小構成で不足と感じたことは一度もありません。
ほとんどのデータはクラウドにて保管・管理しており、必要な時にiPad本体に保存すれば問題なく利用可能です。
またデータをiPad本体に依存しないので、
- どの端末からもアクセス可能
- 端末乗換が簡単
というメリットがあります。
Wi-Fiモデル? セルラーモデル?
iPad mini 6はWi-Fi版とセルラー版の2種類が選べますが、筆者はWi-Fi版を選択しています。
その理由はこちら。
- 常時接続を必要としない
- 別途通信費用を管理するのが面倒
以前はセルラー版を持っていましたが、日常的に常時接続する必要がなく、また通信費等の管理も面倒になったので、シンプル化して必要な時に手持ちのiPhoneとテザリングする運用にしました。
現在も毎日iPad mini 6を持ち出して利用していますが、こちらの運用で不便だと感じることはほぼありません。
なお以下に該当する人は、素直にセルラーモデルを選択した方がより快適かもしれません。
- 常時ネットに接続したい
- いちいちテザリングするのが面倒(iPhoneだとシームレスですが)
- iPadでGPSを利用したい(カーナビなど)
主な利用目的
筆者がiPad mini 6を利用する目的を仕事とプライベートに分けてみていきましょう。
仕事編
仕事ではもっぱらメモ用に利用。
Apple純正のメモアプリでも十分使えますが、筆者はGoodNotes 5を長年愛用しています。
会議の内容から、資料のラフ案、電話のメモなど、紙とペンの作業はすべてiPad mini 6で代用しています。
写真やPDFへの手書きも簡単ですし、書類のサインもこちらで完結。また手書きでも検索ができるので大変便利です。
おかげでデスクの上にメモ帳などは不要でペーパーレス化に大きく貢献しています。
プライベート編
プライベートでの利用は多岐にわたるので、用途をざっと洗い出してみます。
ついでなので、主に使うアプリも併記しておきます。
- イラスト:ibis Paint X
- 読書:Kindle
- 動画鑑賞:YouTube、Amazon Prime Videos
- ブログ作成:WordPress(ブラウザ)
- ライフログ:Google Sheets
- 写真加工:Apple純正写真アプリ
- 調べ物:Google Chrome
- 音楽:Amazon Music
- リスト:Apple純正リマインダーアプリ
私生活のほとんどのことをiPad mini 6で網羅しているので、今となってはなくてはならない存在ともいえます。
長期間使ってみて感じる魅力・メリット
ようやく本題ですが、約1年iPad mini 6を使ってみて感じた魅力、メリットを書き出してみましょう。
軽さ
iPad mini 6の最大の魅力はその軽さ。293gは300mlのペットボトルより軽いです。
*iPadにはWi-FiモデルとセルラーモデルがありますがここではWi-Fiモデルで統一しております。
他のiPadだと無印(第10世代)で477g、Air(第5世代)でも461g。薄型軽量のiPad Airですら、その差150g以上。これはiPad mini 6の他にスマホをもう1台持っている計算になります。
この軽さがiPadの中であえてminiを選択する要因のひとつです。まさに軽さは正義!
軽いと持ち運ぶ精神的なハードルを下げてくれますし、腕への負担も軽減されます。
仕事でも家の中でも、スマホ感覚で持ち運びできるのでタブレットの中では格段に身近な存在といえるでしょう。
ただあまりに軽すぎて、バッグに入れていることを忘れてしまうのが玉に瑕かもしれません。
お茶より軽い。
適度な大きさ、取り回し
iPad mini 6はその名の通りiPadシリーズの中では小さくコンパクトな製品です。
仕事中にデスクの上に置いていても邪魔になりませんし、カフェや新幹線、飛行機のような小さなテーブルにも置くことができます。
また小さめのバッグやサコッシュにも入るので、どこにでも持っていくことが簡単です。
先の軽さと相まって、非常に持ち運びがしやすいガジェットとなっている点がminiを選ぶ最大の理由となるでしょう。
Apple pencil 2対応
第6世代からminiでもApple pencil 2(第2世代)が使えるようになりました。これは筆者にとって大きなメリットです。
以前所有していたiPad Pro 11インチ(第2世代)でもApple pencil 2を使っていましたが、当時はあまり活用できていませんでした。
理由は11インチのディスプレイだと、紙でいえばノートのようなイメージ。講義や勉強など書き込むような用途では便利ですか、気軽に使うという面では不便。
そういう意味では、iPad mini 6の大きさであればメモ帳感覚でさっと取り出して使うことができるので利用頻度が格段に上がります。
また本体サイドにマグネットでつけた際のジャストフィット感は、まさにiPad mini 6のためのペンといっても過言ではありません。
そこそこパワフル
iPad Pro 11インチからiPad mini 6に乗り換えた理由のひとつに、基本性能の大幅な向上があります。
iPad mini 5(第5世代)までのモデルは正直、小さい=スペックが低いというレベルで、実用的とはいい難かった面があります。
ですが第6世代は発売当時Pro顔負けのスペックを有し、その性能は無印や当時のAirさえ超えるもの。
その後AirはM1チップになりましたが、今でもminiは無印iPadより高性能なチップを積んでいます。
つまりミニサイズといえど性能に妥協せず、きちんと使えるハードへと大幅な進化を遂げているので、スペック的な弱点は解消されたといっても過言ではありません。
正直なところ、このスペックの改善がなければ乗り換えはしなかったでしょう。
iPad OSの進化
加えてiPad OSの進化も着実に向上しており、iPad 1台でできる範囲はかなり広がってきています。
iPhoneやMacを使っているならシームレスに連携できるのも何かと便利です。
横向き左右スピーカー
iPad Pro 11からの乗り換えて一番躊躇(ちゅうちょ)した点が、左右4スピーカーから2スピーカーにスペックダウンすること。店頭で確認するものの周囲の音があるためわかりにくく、最後まで悩みました。
購入した現在、amazon prime videoなどでアニメなどよく視聴していますが、横向き時左右の違和感はなく、よほど耳がいいか音響にこだわりがなければ十分なサウンドだと感じます。
どうしても気になる場合は、イヤフォンで聞けばいいと考えていましたが、実際は本体からのサウンドで十分満足しています。
デザイン、ベゼルレス
本モデルでディスプレイサイズは大型化(7.9→8.3インチ)していますが、本体自体は若干小さくなりデザインがスッキリしました。
またベゼルレスになったことで、よりディスプレイへの没入感が深くなった気がします。
このデザインが洗練されたことも、今回購入に踏み切ったポイントでもあります。
シンプリスト・ミニマリストがよろこぶシンプルなプロダクトデザインは、まさにAppleならではでしょう。
次回改善して欲しい点・デメリット
逆に長く使っている中で気になる点や、ユーザーの工夫で対応できない点など、改善してほしいポイントも見えてきます。
ここでは、大きく損失はしないものの、さらにユーザビリティが増すとありがたいポイントをあげていきます。
ディスプレイの最大輝度
室内で使う分には問題ありませんが、屋外で使用する場合ディスプレイの最大輝度が低くてかなり見えにくい場面が多いです。
公式で500ニトとなっていますが、これはかなり暗め。最新のiPhone 14は800ニト(標準)の明るさなのでその差は歴然です。
バッテリーの持続時間にも影響がありますが、一時的に輝度が上げられると屋外や明るい場所でも使え、より利用しやすいのではないでしょうか。
生体認証
iPad mini 6の生体認証はTouch ID・指紋認証となります。
物理的にiPad本体に触れないといけないという構造は時として面倒な場面があります。
とくにテーブルなどに置いた状態ではTouch IDが押しにくいため、一度持ち上げる、またはあきらめてパスコードを打つなど、操作に一手間増えてしまいます。
可能であれば次世代にはFace IDやMacのようにApple Watchで解除ができるようなシステムが乗ると、より利便性が上がることでしょう。
専用キーボード
iPad mini 6には残念ながら他のiPadにあるような専用のキーボードがありません。
可搬性や用途、生産コストなどを考えると「必要ない」というAppleの判断は合理的かもしれませんが、それでもApple信者としては純正の専用キーボードの登場を期待してしまいます。
もちろんBluetooth キーボードやサードメーカー製のモノなど、使えなくはないですが、iPad mini 6と一緒に持ち運ぶという意味ではスマートではありません。
実際、筆者はしばらくMac用のMagic keyboardを使っていましたが、接続に一手間かかるのと起動時の反応がワンテンポ遅れる、一緒に持ち運ぶのがわずらわしいなどで利用するのをあきらめました。
専用であれば重量以外はクリアできるのでいつか登場することを願いたいものです。
まとめ
数あるiPadシリーズの中であえてiPad mini 6を選択し、1年間ほぼ毎日持ち歩くほど使い込んでいる筆者が、ひとことで感想をのべるなら、
ひとり時間を有効活用できる万能なタブレット
と表現するでしょう。
スマホがあれば、あるいはパソコンがあれば十分という人がいてもいいのと同じくらい、iPad mini 6があれば十分ともいえます。
なんといっても、iPad ProやAir、無印にはない絶対的な軽さと手軽な大きさ、それなのにしっかりとしたスペックを有しているので、スマホ以上、パソコン未満の中間的役割に一番ぴったりなプロダクトだと感じます。
もし今、持ち運べるタブレットが欲しいという人がいるなら、間違いなくiPad mini 6をおすすめします。
もちろんスペックやディスプレイの大きさなど本人が希望する製品を選ぶのが最良です。それでも軽さと持ち運びしやすさを重視するなら断然iPad mini 6を候補としてみてください。
手軽に持ち運べるタブレットとしての完成系はここにあると感じるかもしれません。
この記事がiPad mini 6に何かを期待している人の一助になれば幸いです。
そして願わくば、iPad mini 7が出ることを祈って!
ブログ村に参加しています。よろしければポチッとお願いします。
にほんブログ村
ブログ村の住人の方は、こちらから相互フォローしませんか?