ミニマリストやシンプルライフ界隈でたまに取り上げられる「ホテルライク」。
ホテルのルームのように、シンプルで必要最小限のモノしかないけど落ち着いたオシャレな空間、を目指すワードと考えます。
今回はシンプリスト・ミニマリストである筆者が「ホテルライク」について、どうやったらできるのか? またホテルライクのメリット・デメリットを交えて考察していきます。
お時間のがある方は最後までお付き合いいただければ幸甚です。
ではさっそくみていきましよう!
ホテルライクとは?
最初に「ホテルライク」と一言でいっても、受け取る人によってイメージするものが異なります。
ここではイメージがわきやすいよう簡単に下記の定義とします。
- 洋室タイプのホテル
- 必要なモノが一通りそろっている
- 寝る場所、くつろぐ場所がある
- 清潔感がある
ここからは少し掘り下げて考察していきましょう!
洋室タイプ
おそらく「ホテル」という言葉をチョイスしていることから多くの方は旅館や民宿ではなく、西洋タイプのルーム、ベッドがある部屋をイメージしていると考えます。
もちろんそこから自分なりに発展して、床に布団を敷く・寝袋などのパターンもありますが、今回は割愛します。
まずはこちらを基本として話を先に進めます。
必要なモノが一通りそろっている
ホテルには寝る、食べる、清める、くつろげるといった行動が完結できる設備がおおむね整っています。
具体的には「ベッド」「トイレ」「シャワー」「冷蔵庫」「テーブル」「イス」「ドライヤー」「アメニティ」「テレビ」「鏡」「ハンガー」「クローク」「エアコン」「ネット」「電源」などなど。
さらにレストランやカフェ、大浴場やサウナ、コインランドリーなど併設している場合も多いでしょう。
普通に生活するには十分な環境といえます。
寝る場所、くつろぐ場所がある
当たり前ですが、ホテルの第一の目的は寝る場所の確保。逆にいうなら、寝る必要がなければホテルに泊まる必要もほぼなくなります。
またただ寝るだけならベッドひとつあればいいでしょう。
でも実際はホテルに泊まる際、多少なりともリラックスし落ち着いてくつろげる空間もあることが、多くの方が望むホテルではないでしょうか。
清潔感がある
ホテルは多くの利用客が過ごしているにも関わらず、いつ宿泊してもキレイで清潔感があるルームを提供してくれています。
逆に清潔感がないホテルはおそらく金額を無視すればリピーターはあまり望めない場所に成り下がります。
とくに日本はより清潔感を求める国民性なので、世界的に見てもトップクラスの清潔感を維持しているホテルが多いと感じます。
自宅・自室をホテルライクにするには?
では実際に自宅・自室でホテルライクを目指す場合、どうすればいいのでしょうか?
答えは先ほどのイメージにあります。
前述でイメージした内容を具現化していけばおのずとホテルライクに近づくことができるでしょう。そのための方法を考えていくことにします。
ベッドまわりをシンプルに
ホテルのベッドは清潔且つシンプルです。その構成要素はこちら。
- シンプルなデザイン
- キレイにまとめる
- リセットする
ホテルのベッドで華美なデザインや模様が入っているものは少ないです。これは経営や運用的な側面もありますが、シンプルなデザインの方が万人に受け入れやすく、また清潔感を演出しやすいという面があります。
自身のベッド・寝具が派手のデザインの場合、まずはこちらを変えるだけでかなり雰囲気が変わることでしょう。
もちろんご自身が気持ちよく寝られることが前提なので、お気に入りの柄を無理やり変える必要はありません。
その場合は他のアイテムが悪目立ちしないよう引き算のテクニックを使って総合的なノイズを抑えることをお勧めします。
そうした物的対応をした後に重要なのが「リセット」です。
寝起き、時間がないなどの理由でどうしても起きたままの状態で出かけてしまいがちですが、ほんの30秒から1分寝具を整えるだけで、帰宅時の気分が大きく変わります。
ホテルライクを目指す上でこの「リセット」はかなり重要ですので、この章の最後にもう一度別の角度からお話しします。
必要なものを最小限に
ホテルには必要最低限のものが揃っています。そう必要最低限でいいんです。
こういう経験はないでしょうか?
せっかくキレイなホテルルームに入ったのに、荷物を広げあちこちに物を置いたら、なんだか急に生活臭が出てきた。
ホテルには必要なものが最小限にまとめられています。つまり、それだけで十分な施設ということになります。
自宅や自室がどうしてもホテルライクのようにならないという場合は、アイテム・モノが多すぎることが考えれます。
まずは生活する上で何が必要なのかを考え、整理することからはじめてみましょう。実際にホテルに宿泊していると想定してアイテムやモノを整理すると取りかかりやすいです。
快適な眠り、くつろげる空間を演出
ホテルでは寝ることがメイン。そのための施設といっても過言ではありません。
良い睡眠を得るなら自宅に勝るものはありませんが、もうひと工夫するだけでよりホテルライクに近づけることができます。
それは照明!
少しリッチなホテルに宿泊すると、照明の使い方が違うと感じる方も多いでしょう。間接照明や温かみのある色合い。
日本人はとかく白さへのこだわりが強いですが、より良い睡眠のためには夕方以降照度を下げる、暖色系にするなど人間が睡眠しやすい明るさにすることが大切です。
白すぎる照明は脳内を活性化させるため、寝る直前まで脳が起きていることになり、いい睡眠導入にはなりにくい環境です。
ホテルライクを目指すなら間接照明や暖色系の照明を取り入れてみるといいでしょう。
そうすることで、自宅・自室というくつろげる空間に加え、より良い睡眠導入を得ることができるでしょう。
清潔感・リセット
ホテルに求める環境において、清潔感の優先度は高いと考えます。つまり自宅・自室をホテルライクにするには清潔感が重要になります。
掃除が行き届いているという文字通りの清潔さもありますが、他に2点ほど気をつけたいポイントがあります。それがこちら。
- モノのアドレス化・リセット
- デザインの統一
モノのアドレス化・リセットは、いわゆる「使った物を元の場所に戻す」です。ホテルでは毎日清掃が入るたびに所定の位置にモノを戻しています。
モノが所定に位置に常にあるようにしておけば、リセットするのも楽になりますし、慣れるとそこにモノがないと違和感を覚えるようになります。
またモノの位置が決まっていると見た目もスッキリします。
もうひとつのデザインについて。
ホテルではデザイン・コンセプトが統一されていて、どこをみてもそのホテルらしさを安心してみることができます。つまり視界に余計な情報が入らない、クリアな世界観を宿泊客に提供している点が挙げられます。
デザインがチグハグだとそれだけでノイジーでうるさい印象を与えてしまします。
ホテルライクを目指すのであれば、すべてをシンプルにする必要も同じメーカーに統一する必要もありませんが、メリハリをうまく使って全体がまとまるようなデザインにすることをお勧めします。
ホテルライクのメリット・デメリット
ここでは、ホテルライクを実践するうえで見えるメリット・デメリットをご紹介しておきましょう。
ホテルライクのメリット
ホテルライクの最大のメリットはキレイな状態が維持できることでしょう。
モノのアドレス化によってモノが散乱することが少なくなり、また常にリセットできていれば必然的にキレイな状態が維持されます。
そうなると急な来訪者が来ても、慌てることなく向かい入れることも可能でしょう。
また清潔でくつろげる環境となれば、睡眠の質も向上する可能性が高くなります。
そうなると毎日自宅・自室に帰るのが楽しみになるかもしれません。
ホテルライクのデメリット
一方デメリットは、逆説的な表現ですが、キレイな状態を維持できない=ホテルライクを維持できないという点でしょう。
やはり毎日キレイな状態を維持するにはそれだけの労力と時間がかかります。
ミニマリストはその維持の労力・時間をミニマムにするための工夫をいろいろ考えて行動していますが、多くの方がそれを真似するのは実際は難しいことだと考えます。
つまりホテルライクのデメリットは、継続できないこと=ホテルライクは良くないという認識を持つことにあります。
ゆえに、ホテルライクを実践してみたいという方は、まずは身の回り片付け、整理整頓から徐々に始めることをお勧めします。
まとめ
今回はシンプリスト・ミニマリストである筆者が、巷で話題(?)の「ホテルライク」について、実践に向けたアイデアと、メリット・デメリットについて考察してみました。
ちなみに最高のホテルライクは、文字通りホテルに住むこと。
そうすれば掃除もベッドメイクも全部プロが対応してくれますし、毎日がキレイで清潔な状態を維持できます。
それを自宅・自室で再現するとなるとある程度の労力と時間が必要です。
そういう意味では、ホテルライクはミニマリストと親和性が高いライフスタイルといえるでしょう。
ホテルライクに興味をお持ちの方は、これを機に少し身のまわりの持ち物を見直してみるのもいいかもしれません。
この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。
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