iPad Pro11(1st) からiPad mini(6th)に乗り換えない理由

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先日、Appleが発表した新商品の数々。その中でも日本市場ではとくにiPad mini(第6世代)の大幅リニューアルが何かと話題に上がっています。

筆者もApple Eventを見た瞬間「欲しい!」と思ったひとりですが、その後少し冷静になって「それは本当に欲しいものなのか?」とミニマルな思考が頭をよぎっています。

お財布事情が潤沢なのであれば、追加で購入すればいいのであまり問題はないのかもしれませんが、一般庶民の代表的な筆者としてはそうそう簡単に買えるものでもありません。

実際筆者の手元には、今も現役バリバリのiPad Pro 11(第1世代、2018年モデル)があります。

そんな筆者が、第6世代のiPad miniについて、いる?いらない?を個人的主観からつらつらを書き連ねていきます。

この記事が、同じような考えを持っている方の少しでも参考になれば幸いです。

それではさっそくみていきましょう。

iPad Pro 11(第1世代)とiPad mini(第6世代)を比較

まずはじめに、iPad Pro 11(第1世代)とiPad mini(第6世代)を比較してみましょう。

iPad Pro 11(第1世代)iPad mini(第6世代)
ディスプレイ11インチ
Liquid Retina
ProMotion
True Tone
フルラミネーション
反射防止コーティング
8.3インチ
Liquid Retina

True Tone
フルラミネーション
反射防止コーティング
解像度2,388 x 1,668
264ppi
600ニト
2,268 x 1,488
326ppi
500ニト
チップA12X Bionic
Neural Engine
A15 Bionic
Neural Engine
サイズH 247.6mm
W 178.5mm
D 5.9mm
H 195.4mm
W 134.8mm
D 6.3mm
重量468g (Wi-Fi)
468g (Wi-Fi&Cellular)
293g (Wi-Fi)
297g (Wi-Fi&Cellular)
ネットワークWi-Fi
(802.11s/b/g/n/ac)
Wi-Fi 6
(802.11s/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth5.05.0
Cellularモデル4G
GPS/GNSS
5G
GPS/GNSS
容量64GB
256GB
512GB
1TB
64GB
256GB

バッテリー最大10時間
USB-C
最大10時間
USB-C
Apple Pencil第2世代対応第2世代対応
カメラ12MP(リア)
7MP(フロント)
12MP(リア)
12MP(フロント)
オーディオ4スピーカー2スピーカー
セキュアFace IDTouch ID
その他★iPadキーボード対応
Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio

見比べてみると、細かい違いはあるものの、搭載チップとディスプレイサイズ以外それほど大きな違いはありません。

事実、iPad mini(第6世代)iPad Air(第4世代)のミニ版です。

iPhoneでいうところのiPhone 13(12)とiPhone 13(12) miniと同じ位置関係にあります。単純に大きさの違いのみと考えていいでしょう。

ですので、いうなればiPad ProとiPad Air(第4世代) / iPad mini(第6世代)の違い程度しかありません。

iPad Pro 11(第1世代)のいいところ

まずはじめに、今回比較対象とするiPad Pro 11(第1世代)のいいところがどこにあるのか、じっくりみていきましょう。

ディスプレイが大きく見やすい

11インチというディスプレイは、本当によく考えられている大きさです。

タブレットとして持ち運ぶのにちょうどいいサイズで、これが同じiPad Proでも12.9インチだと、頻繁に外に持ち出すかといわれればなかなか悩ましいサイズになります。

筆者が一番利用するシーン「外出時のカフェでブログを書く」というスタンスにおいて、11インチという大きさがジャストサイズといえるかもしれません。

画面分割でも実用可能レベル

11インチのディスプレイであれば、画面分割(Split View)も実用に耐えうる大きさとなります。

11インチのディスプレイをSplit Viewで2分割しても、1画面あたりのサイズはiPhone 13(12)より大きいので、文字が読みにくいということはありません。

調べ物しつつTwitterを書くということも楽々とこなせます。

薄くて軽量

iPad Pro 11は非常に軽く486gしかありません。また厚さもたった5.9mmとかなり薄いので、単体で持ち運べば、軽くて薄すぎるため存在感を忘れそうになります。

ただ、それゆえにカバーをつけずに運用することを躊躇する繊細さも兼ね備えています。

音がいい

iPadシリーズを通して、4スピーカーなのはProだけです。

自宅などでアニメや映画を観るときに迫力あるサウンドが楽しめる唯一のモデルとなります。正直、この機能のおかげで、なかなか他のiPadに乗り換えられないという要因のひとつになります。

専用キーボードが使える

iPad専用のキーボード、Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioが使えるというのは、文章を頻繁に書くという使い方をしている筆者にとって、かなり大きなウェイトを占めています。

以前はソフトウェアキーボードを駆使していましたが、画面の半分がキーボードに占領されてしまうというデメリットは本当に苦労しました。

サードパーティのBluetoothキーボードももちろん使えますが、立ち上げ時のレスポンス、充電を気にしなくてもいい、日本語/英語の切り替えのしやすさ、キーの打ちやすさ、トータルデザインの秀逸さを考えると、Apple純正以外はなかなか手が出ません。

3年経過しても現役で使えて不満点が少ない

筆者が所有するiPad Pro 11(第1世代)は、実際2018年に出た直後に購入しているので既に3年が経過していますが、いまだに現役バリバリで活躍してくれていますし、現状なんらかの不満はありません。

それだけ完成度の高いプロダクトだったということでしょう。まだしばらくは現役で使えると信じています。

iPad mini(第6世代)のいいところ

さて、ようやく本題に入ります。

今回Appleから発表されたばかりのiPad mini(第6世代)のいいところを見ていきましょう。

iPad Air(第4世代)の小型版

今回のiPad mini(第6世代)の立ち位置ですが、iPad Air(第4世代)の小型(ミニサイズ)版で、5G対応というのが一番わかりやすい例えになるでしょう。

ディスプレイのサイズ、チップセット、セルラーモデルの5G対応という点以外、miniとAirの内容はほぼ共通しています。

ですので、操作性等で比較するならiPad Air(第4世代)を参考にするといいかもしれません。

ディスプレイがそこそこで見やすい

今回のiPad mini(第6世代)は、先代第5世代の7.9インチから8.3インチにサイズアップしています。ならべてみるとたしかに大きくなっている印象を受けます。

なお、iPad miniに搭載されるディスプレイに、ProMotion(リフレッシュレート)機能はありません。

リフレッシュレートは60Hzまでとなりますが、よほどのことがない限り一般的な利用環境でiPad Proがもつ120Hzとの差異を感じることは少ないでしょう。

全体的にiPad mini(第6世代)のディスプレイは大きさが絶妙でモバイル・可搬性とのバランスがよく、移動時等のビューワー端末としてはまさにジャストサイズといえるのではないでしょうか。

コンパクト超軽量

筐体の高さはiPad mini(第5世代)より若干低くなっています。

横幅については変更がないので、大人の男性であれば片手でホールドできそうですが、女性や手の小さい方は少し厳しいかもしれません。

重さも293g(Wi-Fiモデル)、297g(セルラーモデル)と300gを切っているので、タブレットとしてもかなり軽い部類に入るでしょう。

持ち運びしやすい

前述の大きさと重さを考えれば、可搬性が高いのは自明の理です。

たいていのバッグに入る大きさでどこへでも気軽に持ち出せるため、気分的なハードルはかなり低いものと考えられます。

実際、日本の通勤事情などを考えると、このメリットはかなり大きいものとなるでしょう。

シングルタスクに向いている

用途としては、シングルタスクのビューワーというのが、もっぱら相性がいい使い方になるでしょう。

もちろんiPad OSに対応しているのでマルチタスクも可能ですが、ディスプレイの大きさ等を考えると、時々利用できることを思い出させてくれるレベルの使用頻度になると考えます。

スマホでも同じことができますが、それよりディスプレイが大きく情報量も増えますので、集中して読む、見る、確認するという作業がさらに捗るでしょう。

iPad mini(第6世代)を買わない理由

さて、これまでiPad mini(第6世代)のメリットをたくさんあげているにもかかわらず、筆者が(今のところ)購入しない理由は何か?

それを簡単に下記に述べていきます。

性能面での優劣がない

筆者が現在所有しメインで使用しているiPad Pro 11(第1世代)と、今回のiPad mini(第6世代)のスペック、性能、機能面での優劣がほとんどありません。

たしかにチップセットはiPad mini(第6世代)の方が最新版のA15 Bionic積んでいるのでとても魅力的ですが、それ以外は3年前のiPad Proと同等もしくはそれ以下だという点を踏まえると、ようやくスタートラインにならんだという印象です。

逆に考えると、3年経過したiPad Pro 11(第1世代)がそれだけ完成したプロダクトであったと、今回あらためて感心しました。

iPad Pro 11(第1世代)の購入時はかなり高価だと感じていましたが、最終的な費用対効果で考えればむしろ安いのかもしれません。

利用シーンが限定的

iPad mini(第6世代)に特別な機能が追加されたのであれば、iPad Proからの乗り換えを検討しますが、中身は現状に合わせた正当進化のため、今のところどういった利用シーンに合わせるか? が選択のキーポイントとなります。

そういう意味で、筆者のiPad Proの利用シーンを考えてみるとおおむね下記のようになります。

  • カフェでのブログ執筆 with Magic Keyboard
  • 自宅でのブログ執筆 with Magic Keyboard
  • 自宅でアニメや映画視聴
  • 自宅でYouTube視聴
  • 仕事でPDF書類にサイン with Apple Pencil
  • プライベートでたまにGoodNotes5で勉強 with Apple Pencil
  • プライベートでたまにイラスト描き with Apple Pencil

つまり筆者の場合、しっかりした机の上でキーボード、もしくはApple Pencilを利用しての作業がメインとなります。

この作業をわざわざ画面が小さくなるiPad miniに置き換える必要は、今のところなさそうです。

そんな訳で、今回筆者はiPad mini(第6世代)を購入しないと決めました。

iPad mini(第6世代)が本当に欲しくないのか?

本当にiPad mini(第6世代)が欲しくないのか? と問われれば、実は今でも悩んでいます。

ではどういった環境・状況になれば「買い」と判断するのか最後にみていきましょう。

ブログを書く環境が整う

筆者のiPadを使う大きな目的のひとつがブログを書くという作業になります。なぜなら現在筆者はパソコンを所有していません。

ですので、iPadの運用構想としては下記を考えています。

  • Macbook Air + iPad Pro or iPad mini(第6世代)
  • Surface + iPad Pro or iPad mini(第6世代)
  • Chromebook + iPad Pro or iPad mini(第6世代)
  • iPad Pro 12.9 + iPad Pro or iPad mini(第6世代)

現実的な構想は、快適な操作環境とシームレスな連携ができるMacbook Airとの組み合わせでしょう。もしくはiPad Proを11インチから12.9インチに変更するというのもありかもしれません。

iPad mini専用純正キーボードが出る

これは非現実的な話ですが、AppleからiPad mini(第6世代)専用のキーボードが出れば、かなり気持ちが傾きます。

やはり今一番のネックがキーボードを使った入力デバイスの問題

Bluetoothキーボードを使うという手もありますが、使い勝手や打ちやすさ、接続や電源などのレスポンスを考えると純正以外のものは選択から外れてしまいます。

万が一にも打ちやすい専用キーボードが出るなら、一気に購入してしまいそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本では、おもにガジェット好きな人たちの間で祭りが始まったといわんばかりにiPad mini(第6世代)フィーバーが巻き起こっています。

筆者もガジェットが好きで、しかもApple製品をこよなく愛していますので、ぜひとも購入したいプロダクトのひとつに上がっています。

ですが現実を考えると、ポンポンと新商品を購入できるほど裕福な環境ではありませんので、購入するにはかなり吟味する必要があります。

本記事執筆時点では購入しないと判断した筆者の考えや葛藤などと、似たような境遇、環境、状況の人もいることでしょう。

そのような人たちの参考になる、または背中をそっと押す、もしくは一緒に涙を浮かべてお小遣いを貯める、はたまた心の友よといって慰め合う、そんな一助となれば幸いです。

ルルル
ルルル

ルルルのひとこと:お金に余裕があればきっと購入しているでしょう


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